「世界でもっとも美しい鉄道旅」と称されるスイス鉄道。その存在を知ったのは、ある旅行本の一節でした。「氷河特急」「ベルニナ急行」など、名前だけでも胸が高鳴るような列車が、アルプスの谷を駆け抜け、渓谷を渡り、雪を戴く山々を背景に走る…。それを見て以来、“いつかこの鉄道に乗る旅がしてみたい”という気持ちが、ずっと心のどこかに残っていました。
今回この記事は、そんな「いつか」の旅を叶えるために、今できる下調べを記録しておこうという思いで書いています。夢はいつか実現するもの。その日のための、第一歩として。
スイス鉄道とは
主要な観光列車のルート
スイス鉄道は、山岳地帯と都市部を網の目のように結びつける、まさに“旅人のためにある”鉄道網。観光路線と日常の交通が見事に共存しており、ただ移動するだけで旅の醍醐味を味わえるのが魅力です。
有名な観光列車だけでなく、地元の人が通勤に使うようなローカル列車にも、アルプスの風景が広がっています。特に以下の路線は、スイス鉄道の象徴とも言える存在です。
- 氷河特急(Glacier Express):ツェルマット〜サンモリッツ間を約8時間かけて走破
- ベルニナ急行(Bernina Express):氷河から地中海的風景までを一気に巡る絶景路線
- ゴールデンパス・ライン:モントルーからルツェルンまで、湖と牧草地を抜けて進むロマンティックな列車
主要駅とアクセス情報
- チューリッヒ中央駅(Zürich HB):空港からのアクセス抜群。長距離列車のハブ。
- ジュネーブ駅(Gare Cornavin):フランス方面からのアクセスも良好。
- ルツェルン駅:湖と山に囲まれた美しい街。ゴールデンパス路線の起点。
- ツェルマット駅:マッターホルン観光の拠点であり、氷河特急の出発点でもある。
主な景色
写真や動画を見ているだけでも、ため息が出るような景色の数々。切り立った岩壁、深い渓谷、雪をかぶった山々。パノラマ車両からは、そのすべてが“絵画のように”流れていきます。
特に感動したのは、ランドヴァッサー橋を走るベルニナ急行の映像。石造りのアーチ橋を、赤い列車が音もなく進んでいく様子は、時間が止まったかのようでした。
スイス鉄道に乗車できる都市への日本からの行き方
チューリッヒ空港(ZRH)へは、東京・大阪から直行便があります。現地に到着すれば、空港内にスイス鉄道の駅が直結しており、重い荷物を持っていても移動は非常に楽そうです。
ジュネーブやバーゼルなど、他の主要都市にも飛行機でアクセスできますが、鉄道旅を中心に据えるならチューリッヒIN・チューリッヒOUTが王道だと思われます。
スイス鉄道のチケット購入方法(予約サイト・現地・アプリ)
- SBB公式サイト
- SBB Mobile(公式アプリ):スマホ完結、QRコードで乗車可能
- 現地購入:駅の券売機・カウンターで。英語対応もあり
- スイストラベルパス:公共交通が乗り放題になる観光客向けパス
旅行時期が決まったら、予約開始日をチェックして早めの購入が吉です。
座席クラスとおすすめの選び方
- 1等車:広々した座席で静かにくつろげる。絶景も存分に楽しめる
- 2等車:コスパ重視ならこちらでも快適
- パノラマ車両:天井までガラス張り。観光列車で絶景体験するならここ一択
スイス鉄道の季節ごとの楽しみ方(ベストシーズン)
- 春(4〜6月):残雪+新緑のコントラストが美しい
- 夏(7〜9月):晴天が多く、登山やハイキングとの組み合わせにも◎
- 秋(10〜11月):紅葉と黄葉の美しい景色が広がる
- 冬(12〜3月):雪景色の中を静かに走る幻想的な旅へ
スイス鉄道の車内の様子、設備や食事(口コミ・報告ベース)
- トイレも清潔、Wi-Fi完備の路線もあり
- 食堂車ではスイス郷土料理や地元ワインが味わえる
- 静かで整然とした雰囲気。読書や景色鑑賞にぴったり
スイス鉄道に実際に乗った人の声
「風景が美しすぎて、寝るのがもったいなかった」
「スイストラベルパスが便利すぎて予定変更も怖くない」
「駅員さんが親切で英語も通じて安心」
スイス鉄道のQ&A
Q. 英語しか話せないけど大丈夫?
A. 駅も車内も英語表示あり、スタッフも基本英語対応です。
Q. 観光列車は予約が必要?
A. はい。氷河特急・ベルニナ急行などは指定席制。事前予約がおすすめ。
Q. 荷物はどうすれば?
A. 各車両に大型荷物置き場あり。駅でコインロッカーも使えます。
スイス鉄道に乗る準備
ビザ事情(日本国籍の場合)
スイスはシェンゲン協定加盟国。90日以内の滞在であればビザは不要です。
旅行の注意点・持ち物・安全対策
- 標高が高く紫外線も強めなので、日焼け止め必須
- 夏でも山岳部は冷え込むのでウィンドブレーカーなど持参推奨
- 都市部ではスリ対策もお忘れなく
スイス鉄道について調べたサイト
- SBB公式
- MySwitzerland
- Seat61
- 各種旅行ブログやYouTubeも非常に参考になりました
まとめ|「乗る日」はまだ先だけれど
まだ出発の時期は決まっていないけれど、調べている時間そのものが旅の一部だと感じます。スイス鉄道は、憧れとともにゆっくり走る列車。きっと、乗るその日は忘れられない一日になるはずです。
その日のために、情報を集め、イメージを膨らませ、旅の準備ノートを少しずつ書き足していく——そんな時間こそ、FIRE後の自由な旅の入口なのかもしれません。
※この記事にない最新情報や体験談をご存じの方がいれば、ぜひコメントやSNSなどで教えていただけると嬉しいです!
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