ヒマラヤ山岳鉄道群にいつか乗ってみたい!憧れを現実にするための完全ガイド

ヒマラヤ山岳鉄道群に乗ってみたいと思った理由

標高2,000mを超える山岳地帯を、蒸気機関車がカタコトと走る風景。インドの自然と歴史が交錯する路線で、まるで時が止まったかのような旅ができる――そんな写真や動画を見て、「いつかこの鉄道に乗りたい」と思った方は少なくないはずです。

私もその一人。トイ・トレインの愛称で親しまれるかわいらしい車体、緑の山々、霧に包まれた駅舎…。旅人のロマンをかきたてるヒマラヤ山岳鉄道群は、単なる移動手段ではなく、旅そのものが目的になる鉄道です。


ヒマラヤ山岳鉄道群とは?

歴史

ヒマラヤ山岳鉄道群は、19世紀末から20世紀初頭にかけて英国の植民地時代に建設されました。険しいヒマラヤの山々を越えるために築かれた技術と努力の結晶であり、2000年以降ユネスコ世界遺産に登録された貴重な文化遺産でもあります。

3つの鉄道の概要

路線名区間全長特徴
ダージリン・ヒマラヤ鉄道(DHR)ニュージャルパイグリ~ダージリン約88kmループやジグザグで標高差を克服。蒸気機関車が主力。
ニルギリ山岳鉄道(NMR)メットゥパーラヤム~ウーティ約46kmインド唯一のラック式鉄道。熱帯から高原へ急上昇。
カールカー=シムラー鉄道(KSR)カールカー~シムラー約96km100以上のトンネルを抜ける絶景路線。映画の舞台にも。

主要な駅

  • ダージリン駅:霧の中にたたずむロマンの終着点
  • ウーティ駅:ニルギリ丘陵の避暑地
  • シムラー駅:英国風建築が残る山上の町

主な景色

  • 茶畑と棚田が織りなすダージリンの緑の風景
  • ニルギリ丘陵のユーカリ林と渓谷
  • シムラー路線の橋とトンネルから望む山岳パノラマ

車両、おすすめの座席やクラス、設備や食事

車両構成とクラス

  • 一般クラス(Second Class)
  • ファーストクラス(First Class)
  • プレミアム車両(エアコン付き、快適シートなど)

おすすめの座席選び

  • ダージリン路線:進行方向右側(山の景色)
  • シムラー路線:下りなら左側、上りなら右側が絶景
  • ニルギリ路線:後方の車両から絶景を一望

設備

  • トイレあり(清潔度には注意)
  • エアコン車両は一部のみ
  • 荷物棚と天井扇風機が基本装備

食事

  • 駅でスナックやチャイが購入可能
  • 車内販売はほぼなし。乗車前に準備を

季節ごとの楽しみ方

  • 春(3〜5月):花が咲き、気候も快適
  • 夏(6〜8月):避暑目的なら◎。ただし雨季で運休や遅延も
  • 秋(9〜11月):澄んだ空気と美しい紅葉
  • 冬(12〜2月):雪景色の中を走る幻想的な風景(特にシムラー路線)

実際に乗った人の声

「まるでおとぎ話の中を走っているみたいでした」
「途中の駅で子どもたちが手を振ってくれて、心が温まりました」
「蒸気機関車の音が心地よくて、まるでタイムスリップした気分でした」

SNSやYouTubeでも多くの感動の声が上がっています。人生で一度は乗りたい鉄道と言われる理由がよくわかります。


日本からのアクセス方法

ダージリン・ヒマラヤ鉄道(DHR)

  • 日本 → コルカタ(バンコクなど経由)
  • コルカタ → バグドグラ空港
  • バグドグラ → ニュージャルパイグリ(車で約2時間)

ニルギリ山岳鉄道(NMR)

  • 日本 → チェンナイ/バンガロール
  • → メットゥパーラヤム → ウーティ

カールカー=シムラー鉄道(KSR)

  • 日本 → デリー → カールカー
  • カールカー駅でトイ・トレインに乗り換え

チケット購入方法

現地購入

  • 駅窓口で当日購入可能
  • 繁忙期は売り切れリスクあり

オンライン

旅行代理店

  • 日本語対応の手配業者も存在
  • パッケージツアーでの手配も便利

注意点

  • 蒸気機関車運行日は特に早めの予約が必要
  • 遅延や運休に備え、日程はゆとりを持ちましょう

ビザと準備について

ビザ

  • e-VISAが便利(インド政府公式サイトより申請)
  • 有効期限や渡航回数に注意

持ち物

  • 防寒具、虫よけ、常備薬、軽食、水
  • カメラ、スマホ、モバイルバッテリー

安全対策

  • スリや置き引きに注意
  • 信頼できる宿泊施設を選びましょう

注意事項

  • インドの鉄道は遅延が頻発。時間に余裕を持って行動しましょう

よくあるQ&A

Q. 蒸気機関車に乗れるのはいつ?
A. 特定の日程と区間のみ。事前確認が必要です。

Q. 乗り継ぎが不安です…
A. ドライバー手配や現地ツアー利用も検討しましょう。

Q. 女性の一人旅でも大丈夫?
A. 日中の移動と安全なエリアの宿泊を守れば問題ありません。


調査に使った参考サイト


まとめ

ヒマラヤ山岳鉄道群は、自然・歴史・冒険が融合した唯一無二の体験ができる鉄道旅です。いつか乗りたいという憧れがあるなら、ぜひ一歩踏み出して情報収集を始めてみてください。この記事がその第一歩となり、皆さんの夢の旅が現実になる日が近づくことを願っています。

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