アマゾン川を下る:大河とともに進む旅の記録【ルート・時期・船の種類まとめ】

「世界最大の川を、船でゆっくり下る」
そんな夢のような旅が、南米の奥地で現実になります。


目次


アマゾン川とは?

アマゾン川は、全長約6,400kmを誇る世界最大級の大河です。南米9カ国をまたぎ、熱帯雨林を潤しながら大西洋へと流れ込んでいます。流域面積は日本の約18倍、水量は世界最大級。川そのものが、まるで一つの巨大な生命のように感じられます。このアマゾン川を船で巡る旅は、船旅好きにも自然好きにもおすすめの南米ルートです。

アマゾン川の源流について

アマゾン川の源流(Source of the Amazon)は、ペルー・アンデス山脈の高地にあるミスミ湖(Laguna McIntyre)周辺とされています。標高はおよそ5,000メートル。この地点が「アマゾン川の最初の一滴」とされており、探検家や地理学者の間で研究が続けられています。

現在のところ、訪問は困難です。公共交通機関がなく、登山装備や事前の準備が必要です。すぐに行ける場所ではありませんが、将来的にはぜひ訪れてみたい場所のひとつです。


アマゾン川を旅する3つの出発点

アマゾン川の船旅というと、ペルー北部の都市「イキトス」が有名ですが、他にも以下のようなルートがあります。

出発地特徴アクセス方法
プカルパウカヤリ川沿いにある。ローカルな雰囲気で、貨物船と一緒に移動できる。リマから長距離バスまたは国内線
ユリマグアス支流マラニョン川沿い。定期船の本数も多く、市場も活気がある。タラポトからバスで5〜6時間
イキトスアマゾン中流域の拠点。観光インフラがあり情報も豊富。空路のみ(リマなどから国内線)

※ いずれも港(Puerto)でチケットを購入するのが一般的です。


アマゾン川クルーズの航路と所要日数

アマゾン川には複数の航路があります。以下は代表的な例です。

区間所要時間船の頻度備考
プカルパ → イキトス約4〜5日週1〜2便支流ウカヤリ川を下るルート
ユリマグアス → イキトス約2〜3日週2〜3便支流マラニョン川からアマゾン本流へ
イキトス → マナウス約5〜7日週2便程度国境越えルート。パスポート必須
マナウス → ベレン約5〜6日(中継あり)定期便あり河口の都市ベレンまでの下り航路

船の種類と乗船の流れ

ハンモック船が一般的です

アマゾン川の定期船は、貨物と乗客を同時に運ぶ貨客船が主流です。客室ではなく、デッキにハンモックを吊るして寝泊まりします。

乗船までのステップ

  • 港で行き先・料金・出発日を確認
  • チケットを現金で購入(カード不可の場合あり)
  • 食料・水・ハンモック・虫除けを準備
  • 出発の数時間前に港へ行き、場所取りと乗船

ハンモックは現地の市場で30〜50ソル程度で購入できます。


アマゾン川フェリーの内部と船旅の過ごし方

  • ハンモック同士の距離が近いため、早めの乗船と場所取りが大切です。
  • 食事は1日3回支給され、ご飯・豆・肉などのプレートが中心です。
  • シャワーは水のみ。トイレは共同で、衛生面は船によって差があります。

ゆっくり流れる時間の中で、ジャングルの緑、川辺の村々、空と水が一体化した景色を全身で感じることができます。


旅のベストシーズン

時期特徴おすすめ度
5月〜8月涼しく、虫も少なめ★★★★☆
9月〜11月暑く湿度が高い★★☆☆☆
12月〜3月雨季で水位が高く、景観はダイナミック★★★☆☆

出発前に現地の水位状況や船の運航情報を確認しておくことをおすすめします。


実際に旅した人たちの声

  • 「情報が少なくて不安だったけど、始まってみると自然のリズムに身を任せるだけでした」
  • 「虫除けは徹底しておいた方がいいです。特に夜は蚊が多くて油断できません」
  • 「現地の家族と食事を分け合ったり、歌を教えてもらったり、言葉が通じなくても心は通じました」

よくある質問(FAQ)

アマゾン川クルーズは予約できますか? 現地でのチケット購入が基本ですが、一部旅行代理店で事前予約可能なケースもあります。最新情報は渡航前に確認をおすすめします。
ハンモックは自分で用意する必要がありますか? はい。基本的に乗客が自分でハンモックを持参し、船内の指定場所に吊るして使用します。現地の市場で手軽に購入できます。
川沿いでインターネットは使えますか? ほとんどのエリアでは通信は不安定です。都市部の港に接近すると一時的に接続できる場合もありますが、基本的にオフライン環境と考えましょう。

アマゾン川船旅の魅力と準備まとめ

アマゾン川を下る旅は、豪華でも快適でもありません。しかし、情報にあふれた日常を離れ、静かな時間と壮大な自然の中で過ごす経験は、何にも代えがたいものです。

まだ計画段階ではありますが、FIRE後の旅の中でぜひ実現させたいルートのひとつです。川とともに流れる数日間を、旅の記憶として刻んでみたいと思います。


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